こんにちは!採用定着士の木下です。
今回は、応募者を「ファン」する面接の方法をお伝えします。
面接の進め方がわからない、というお悩みをお聞きします。
その悩みにお応えできるように、流れに沿って説明していきます。
応募者を「ファン」にする面接の具体的な流れは1~9まであります。
- アイスブレイク
- 面接の流れを説明する
- 面接官の自己紹介
- 会社説明・募集の背景の説明
- 応募者への確認
- 応募者が自社に貢献できる理由を聞く
- 応募者のビジョンや目標を確認
- 応募書類で気になった点を確認
- ビジョンを共有(採用見込み者のみ)
今回は、まず1~4について説明していきます。
面接の流れの確認の前に
ところであなたは、面接の練習をしたことがありますか?
練習なんてしたことない、という方が多いかもしれませんね。
ですが、今は売り手市場。
事前の準備をせず、ましてや進行方法も決めず、
なんとなく面接していたらどうでしょうか。
応募者に準備不足を見抜かれて、
良い人に来てもらうことはできませんよね。
今から、「ここで仕事がしたい!」
と思ってもらえる面接の流れをお伝えします。
応募者に「ファンになってもらう」のですから、
ぶっつけ本番ではなく、以下の流れを踏まえて準備してみてくださいね。
ちなみに、大体60分くらいのシナリオになっています。
1 アイスブレイク
アイスブレイクというのは、
緊張をほぐすための時間のことを言います。
面接では、応募者が「いつもの状態」で
面接を受けることが重要です。
つまりアイスブレイクは、
応募者の「素」を引き出すために必要な「つかみ」になります。
「今日は暑いですね」
「こちらには電車でお越しですか?」
「少し場所がわかりにくかったですかね」
「お飲み物を用意しますね」
などといった、
軽い雑談で「異様な空間」である面接の場を少しでも和ませましょう。
時間は3分くらいが目安です。
あまり長いとだらけてしまうので、注意しましょう。
この時、「実は私は面接担当じゃないんですが、
今日は人手不足でピンチヒッターなんですよ」
などと内輪の暴露話をしてしまわないように、話題には気を配ってくださいね。
応募者に
「この会社大丈夫なのかな」と不安に思われてしまいます。
何より、応募者を軽んじているようで失礼ですよね。
応募者がうちとけて、
積極的に話してくれるような時事ネタなど、
事前にピックアップしておくのもオススメです。
2 面接の流れを説明する
応募者は今から自分が何を聞かれるのか、
どういう風に進行していくのか、
不安な気持ちで面接にのぞんでいます。
安心して受け応えしてもらえるように、
2分くらいで面接の流れを簡単に説明しましょう。
このとき、実は多くの企業が大変重要なポイントを見落としています。
今から質問する内容を、ざっと説明してから面接に入る、
といったことは実施しているかもしれません。
ですが、
「面接のスタンス」を伝えていないケースがとても多いのです。
例えば、
「弊社は面接官も自己紹介をしております。
少し長くなりますが、お互いを知った上で
フェアな面接を実施したいからです。」
など、
「自社が面接で大切にしていること」
をしっかり伝えるようにしましょう。
そうすることで企業文化が伝わりますし、
企業側の欲しい情報を吸収しやすくなります。
具体的な質問に入る前に、
自社の面接のやり方を説明してあげてくださいね。
3 面接官の自己紹介
得体の知れない人に質問されるのって
気分が良くないと思いませんか?
それなのに、
面接官の情報を開示しない企業は意外に多いのです。
応募者は何もかも開示しているのに、
面接する側が何も情報を提供しないのは、
フェアじゃありませんよね?
相互理解には、雇用のミスマッチを防ぐ効果もあります。
面接官もしっかり自己紹介しましょう。
ポイントは、「いかに熱く語れるか」です。
本気の相手には本気で返したくなるもの、
応募者の本音を引き出したいなら面接官も情熱を示しましょう。
経歴の羅列ではなく、仕事に対する思いなど
共感できる「感情」が入ると良いですね。
それに、ほんの少しの情報であっても
「知っている人」の方が話しやすいです。
応募者が素直に話せるように、
面接官から歩み寄ってあげてくださいね。
4 会社説明・募集の背景の説明
自社はどんな会社なのか、
企業理念などについてもしっかり伝えましょう。
立派な理念なんて作ってないよ、と身構える必要はなく、
「社長の思い」といった内容で構いません。
大事なことは「自社の価値観が伝わり」、
「その価値観とマッチした人材を獲得できる」ことです。
面接の場でお互いに価値観を共有する、
という点を意識してミスマッチを防ぎましょう。
また、募集の背景について
応募者はかなりシビアに見ています。
実はブラックで人の出入りが激しいのでは?
と疑念を持たれてしまわないように、
人を募集している理由も伝えましょう。
具体的には
・募集職種の業務内容
・なぜ募集しているのか
・採用後に求めること
などをセットで説明してあげてください。
なお、所要時間は前項3と合わせて
20分〜30分くらいが目安です。
いかがでしたか?
以上が「応募者をファンにする面接の流れ」の
1~4までとなります。
続きの5~8は、応募者を「ファン」にする面接の方法(2)
でご紹介します。こちらもご覧くださいね。