令和7年5月2日、厚生労働省から、令和7年3月分及び令和6年度分の一般職業紹介状況が公表されました。また、同日、総務省から、同月分・同年度分などの労働力調査の結果が公表されました。
令和6年度分(年度平均)
・有効求人倍率 1.25倍・・・前年度に比べて0.04ポイント低下(2年度連続の低下)
・完全失業率 2.5%・・・前年度に比べ0.1ポイントの低下(2年度ぶりに改善)
令和6年度分の有効求人倍率の低下については、企業の人手不足感は強いものの、物価高による原材料費高騰などが続いている影響で求人を控える動きが出たなどといった分析されています。
令和7年3月分 有効求人倍率
1.26倍 ・・・前月に比べて0.02ポイント上昇(2か月ぶりに上昇)
<産業別の求人倍率動向>
情報通信業(8.2%増)、宿泊業,飲食サービス業(3.3%増)で増加。
卸売業,小売業(7.7%減)、生活関連サービス業,娯楽業(6.9%減)、教育,学習支援業(6.2%減)などで減少。
<都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)>
就業地別・・・最高は福井県の1.84倍、最低は大阪の1.04倍となっています。
出所:求人、求職及び求人倍率の推移(令和7年3月)(厚生労働省)
詳しくはこちら。
一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について(厚生労働省)
熊本県の有効求人倍率(令和7年3月)
1.21倍・・・前月に比べて0.02ポイント上昇。<改善>
■求人倍率の動向
3月の有効求人数(季節調整値)は、前月比1.3%増の33,907人で、2か月ぶりに増加。
■求人の動向
新規求人数(原数値)は、前年同月比5.8%減の11,767人で、2か月連続で減少。
■求職の動向
新規求職申込件数(原数値)は、前年同月比2.3%減の5,722人で、5か月連続で減少となりました。
詳しくはこちら。
「熊本県の雇用情勢」(令和7年3月分)(熊本労働局)
令和7年3月分完全失業率
2.5%・・・前月に比べ0.1ポイント上昇(5か月ぶりの悪化)
■就業者数
就業者数は6770万人。前年同月に比べ44万人の増加。32か月連続の増加
■完全失業者数
完全失業者数は180万人。前年同月に比べ5万人の減少。2か月連続の減少
令和7年3月分の完全失業率の上昇は、定年や雇用契約の満了での離職者が増えたためなどと分析されています。
詳しくはこちら。
労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)3月分、1~3月期平均及び2024年度(令和6年度)平均(総務省)