令和7年1月31日、厚生労働省から、令和6年12月分及び令和6年分の一般職業紹介状況が公表されました。また、同日、総務省から、同月分・同年分の労働力調査の結果が公表されました。
令和6年分(年平均)について
■有効求人倍率
1.25倍・・・前年に比べ0.06ポイント低下(3年ぶりに低下)
■完全失業率
2.5%・・・前年に比べ0.1ポイント低下(2年ぶりに改善)
令和6年12月分 有効求人倍率
1.25倍 ・・・前月と同水準
<産業別の求人数の動向>
産業別にみると、情報通信業(9.3%増)、宿泊業,飲食サービス業(5.2%増)で増加となり、生活関連サービス業,娯楽業(8.6%減)、製造業(7.6%減)、運輸業,郵便業(6.1%減)などで減少となりました。
<都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)>
就業地別・・・最高は福井県の1.91倍、最低は福岡県の1.06倍となっています。
出所:求人、求職及び求人倍率の推移(令和6年12月分)(厚生労働省)
詳しくはこちら。
<一般職業紹介状況(令和6年12月分)について|厚生労働省>
熊本県の有効求人倍率(令和6年12月)
1.19倍・・・前月に比べて0.05ポイント低下<悪化>
■求人倍率の動向
12月の有効求人数(季節調整値)は、前月比4.0%減の34,239人で、4か月ぶりに減少となりました。 一方、有効求職者数(同)は前月比0.1%減の28,733人で、4か月ぶりに減少となりました。
■求人の動向
新規求人数(原数値)は、前年同月比8.8%減の11,574人で、2か月連続で減少となりました。うち一般フルタイム求人(同)は5.2%減の7,764人で2か月連続で減少となり、一般パートタイム求人(同)は15.3%減の3,810人で22か月連続で減少となりました。
■求職の動向
新規求職申込件数(原数値)は、前年同月比2.4%減の3,850人で、2か月連続で減少となりました。うち一般フルタイムは同7.8%減の2,333人で2か月連続で減少、一般パートタイムは同7.3%増の1,517人で4か月連続で増加となりました。
■就職の動向
就職件数は、前年同月比4.4%減の1,404件で、7か月連続で減少となりました。
令和6年12月分完全失業率
2.4%・・・前月に比べ0.1ポイントの低下(3か月ぶりに改善)
■就業者数
就業者数は6811万人。前年同月に比べ57万人の増加。29か月連続の増加
■完全失業者数
完全失業者数は154万人。前年同月に比べ2万人の減少。5か月連続の減少
詳しくはこちら。
労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)12月分|総務省
令和6年平均の完全失業率が改善したことに関し、雇用情勢は底堅く推移し、緩やかに持ち直しているなどと分析されています。しかしながら、引き続き物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要がありそうです。