令和5年9月29日、厚生労働省から、令和5年8月分の有効求人倍率が公表されました。
また、同日総務省より、令和5年8月分の完全失業率も公表されました。
令和5年8月分 有効求人倍率
1.29倍・・・前月と同水準
<産業別の求人数の動向>
宿泊業、飲食サービス業(9.8%増)、教育、学習支援業(8.4%増)、医療、福祉(4.8%増)
で増加しました。
一方、製造業(7.5%減)、建設業(3.8%減)、生活関連サービス業、娯楽業(3.1%減)
などで減少しました。
<都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)>
就業地別・・・最高は福井県の1.91倍、最低は北海道と大阪府の1.11倍
求人は、宿泊・飲食業、教育・学習支援業で増加している一方で、物価高による資材の値上がりや光熱費の増加を受け、製造業や建設業、娯楽業などで減少する傾向が続いているということで、厚生労働省では、今後も、物価高が雇用に与える影響を注視していく必要があるとしています。
熊本県の有効求人倍率(令和5年8月)
1.30倍・・・前月と同水準
8月の有効求人数(季節調整値)は、前月比0.8%減の36,511人で、6か月連続で減少。
一方、有効求職者数(同)は前月比0.9%減の28,060人で、2か月ぶりに減少となりました。
就職件数は、前年同月比2.7%減の1,659人で、2か月ぶりに減少となりました。
<主要産業別の求人数の動向>
運輸業・郵便業(13.2%増)、医療・福祉(10.8%増)で増加、
建設業(2.2%減)、製造業(17.7%減)、卸売業・小売業(1.7%減)、宿泊業・飲食サービス業(3.5%減)、サービス業(他に分類されないもの)(13.9%減)で減少となっています。
令和5年8月分完全失業率
2.7%(季節調整値) 前月と同水準
<就業者数>
就業者数は6773万人。前年同月に比べ22万人の増加。13か月連続の増加
<完全失業者数>
完全失業者数は186万人。前年同月に比べ9万人の増加。2か月連続の増加
就業者数のうち、女性の就業者数は3,066万人となり、比較可能な1953年以降で過去最多となっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<一般職業紹介状況(令和5年8月分)について(厚労省)>
<労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)8月分(総務省)>