厚生労働省から、「令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」が公表されました(令和5年5月26日公表)。
これによると、大学生の就職率は97.3%となり、前年同期差+1.5ポイントとなり3年ぶりに前年より上昇しました。
その水準も調査開始以降で3番目と、コロナ禍前の高い水準をほぼ回復し、企業の採用意欲がおおむね回復しているなどと分析されています。
さらに詳しく内訳を見てみますと、次の通りになっています。()は前年同期比です。
○国公立大学の就職率:97.4%(1.3ポイント上昇)
○私立大学の就職率:97.2%(1.6ポイント上昇)
○短期大学の就職率:98.1%(0.3ポイント上昇)
○高等専門学校の就職率:99.2%(0.1ポイント上昇)
○専修学校(専門課程)の就職率:95.7%(1.0ポイント上昇)
地域別(大学のみ)は次の通りになっています。()は前年同期比です。
○北海道・東北地区 :94.8%(1.4ポイント上昇)
○関東地区:98.4%(1.7ポイント上昇)
○中部地区:95.4%(1.6ポイント低下)
○近畿地区:97.6% (1.8ポイント上昇)
○中国・四国地区:98.6% (6.4ポイント上昇)
○九州地区:96.2%(0.2ポイント上昇 )
地域別では、中国・四国地区の就職率が最も高く、98.6%(前年同期比6.4ポイント上昇)となっており、九州地区は96.2%(前年同期比0.2ポイント上昇)となっています。
同省では、未就職のまま卒業した方などに対して、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターと大学等の就職相談員とが連携し、きめ細かな就職支援を継続して行うこととしています。
また、事業主に対しては、若者雇用促進法に基づく指針を踏まえ、既卒者が卒業後少なくとも3年間は「新卒枠」に応募できるよう、引き続き、周知徹底を図っていくということです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します>