令和5年5月30日、厚生労働省から、令和5年4月分の有効求人倍率が公表されました。また、同日総務省より、令和5年4月分の完全失業率も公表されました。
【令和5年4月分 有効求人倍率】
1.32倍・・・前月と同じ
<産業別>
宿泊業,飲食サービス業(8.2%増)、情報通信業(7.5%増)、学術研究,専門・技術サービス業(3.3%増)などで増加。
建設業(9.6%減)、製造業(9.3%減)、生活関連サービス業,娯楽業(1.3%減)などで減少となりました。
<都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)>
就業地別・・・最高は福井県の1.95倍、最低は神奈川県の1.10倍
受理地別・・・最高は福井県の1.84倍、最低は神奈川県の0.90倍
光熱費や原材料費の高騰により、建設業や製造業など一部の業種で求人を控える動きが出ているものの、人手不足感がある中で賃上げ期待から求職活動を活発化する動きもあり、雇用情勢は悪いというわけではないなどと分析されています。
出所:求人、求職及び求人倍率の推移(令和5年4月分)(厚生労働省)
<熊本県の有効求人倍率>
1.37倍・・・前月に比べて 0.04ポイント低下
新規求職申込件数(原数値)・・・前年同月比1.7%増。2か月ぶりに増加
<主要産業別>、
卸売業・小売業(10.8%増)、宿泊業・飲食サービス業(14.5%増)で増加
建設業(21.0%減)、製造業(23.5%減)、運輸業・郵便業(12.7%減)、医療・福祉(5.5%減)サービス業(他に分類されないもの)(12.8%減)で減少
新規求人数(同)・・・前年同月比9.4%減で2ヶ月連続で減少
一般フルタイムは同2.1%増の4,599人で3か月連続で増加、一般パートタイムは同1.0%増の3,570人で2か月ぶりに増加となりました。
「熊本県の雇用情勢」の詳細はこちらから
【令和5年4月分完全失業率】
2.6%(季節調整値) 前月に比べ0.2ポイントの低下(改善)
<就業者数>
就業者数は6741万人。前年同月に比べ14万人の増加。9か月連続の増加
<完全失業者数>
完全失業者数は190万人。前年同月に比べ2万人の増加。2か月連続の増加
完全失業率は、3か月ぶりに改善しましたが、前職を辞め求職活動をしていた人が就職し、失業者が減少したなどと分析されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<一般職業紹介状況(令和5年4月分)について>
<労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)4月分>