一般社団法人日本能率協会は4月11日、『日本企業の経営課題2023』 調査結果を発表しました。それによると、企業の経営課題は、「現在」「3年後」「5年後」のすべてで「人材の強化」がトップでした。
【「2023年度(第44回)当面する企業経営課題に関する調査」概要】
調査期間:2023年11月13日~12月8日
調査対象:JMAの法人会員ならびにサンプル抽出した全国主要企業の経営者(計5,004社)
調査方法:郵送調査法(質問票を郵送配布し、郵送およびインターネットにより回答)
回答数:回答数528社・回答率10.6%
これによると、「現在」における経営課題の上位は以下のようになっています。
48.9%(41.1%) 人材の強化(採用・育成・多様化への対応)
44.9%(43.4%) 収益性向上
32.0%(35.1%) 売上・シェア拡大
23.1%(22.4%) 事業地盤の強化・再編、事業ポートフォリオの再構築
18.9%(21.9%) 新商品・新サービス・新事業の開発
14.6%(12.3%) 働きがい・従業員満足度・エンゲージメントの向上
※()内は前年の結果
このように、人材の強化(採用・育成・多様化への対応) が1位となっています。本調査は1979年より毎年実施をしている調査ですが、「現在」「3年後」「5年後」のすべてで「人材の強化」が最重視課題であり、企業の「人材の強化」への課題感が浮き彫りになる結果となっています。人口の減少などの要因によって人材確保が極めて難しくなっていることのを表していると考えられます。その改善のため、「働きがい・従業員満足度・エンゲージメントの向上」や人的資本経営も年々注目を集める結果となっています。これからますます、経営資源の中で「ヒト」が重要な時代は続くようです。
詳しい内容は、以下よりご覧ください。
日本能率協会「日本企業の経営課題2023 調査結果発表(2024/4/11)