【令和6年10月雇用状況】有効求人倍率は2か月連続で上昇・完全失業率は3か月ぶりに悪化

令和6年11月29日、厚生労働省から、令和6年10月分の一般職業紹介状況が公表されました。また、同日、総務省から、同月分の労働力調査の結果が公表されました。

令和6年10月分 有効求人倍率

1.25倍 ・・・前月に比べて0.01ポイント上昇(2か月連続で上昇<改善>)

<産業別の求人数の動向>
学術研究,専門・技術サービス業(8.9%増)、情報通信業(6.4%増)、医療,福祉(3.4%増)などで増加となり、宿泊業、飲食サービス業(6.5%減)、教育・学習支援業(4.9%減)、生活関連サービス業・娯楽業(2.4%減)などで減少となりました。

<都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)>
就業地別・・・最高は福井県の1.94倍、最低は他移動と大阪府の1.06倍

出所:求人、求職及び求人倍率の推移(令和6年10月分)(厚生労働省)

有効求人倍率については、物価高による業績圧迫で求人を控える企業と、人手不足や賃上げ機運の高まりで求人を増やす企業の両方があり、小幅な動きになっています。
詳しくはこちら。
<一般職業紹介状況(令和6年10月分)について|厚生労働省>

熊本県の有効求人倍率(令和6年10月)

1.25倍・・・前月と比べて0.02ポイント上昇<改善>

■求人倍率の動向
10月の有効求人数(季節調整値)は、前月比1.7%増の35,645人で、2か月連続で増加となりました。
一方、有効求職者数(同)は前月比0.6%増の28,607人で、2か月連続で増加となりました。

■求人の動向
新規求人数(原数値)は、前年同月比4.3%増の13,033人で、20か月ぶりに増加となりました。
うち一般フルタイム求人(同)は8.4%増の8,461人で2か月連続で増加となり、一般パートタイム求人(同)は2.4%減の4,572人で20か月連続で減少となりました。

■求職の動向
新規求職申込件数(原数値)は、前年同月比5.4%増の5,702人で、2か月連続で増加となりました。うち一般フルタイムは同2.2%増の3,399人で3か月ぶりに増加、一般パートタイムは同10.6%増の2,303人で2か月連続で増加となりました。

「熊本県の雇用情勢」(令和6年10月分)はこちらから

令和6年10月分完全失業率

2.5% ・・・前月に比べて0.1ポイント上昇(3か月ぶりに上昇<悪化>)

<就業者数>
就業者数は6813万人。前年同月に比べ42万人の増加。27か月連続の増加

<完全失業者数>
完全失業者数は170万人。前年同月に比べ5万人の減少。3か月連続の減少

詳しくはこちら。
労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)10月分|総務省

完全失業率については、前月に比べて0.1ポイント悪化しましたが、完全失業者数は減少傾向にあり、労働市場にも拡大の動きがみられることなどから、雇用情勢は悪くないと分析されています。

 

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